高砂香料は創業精神「技術立脚の精神に則り社会に貢献する」のもと、リーディングカンパニーとして業界の発展に寄与する研究開発に取り組んできました。先端領域創成研究部門では、現在から未来への架け橋となる技術基盤の構築を進めています。確立した技術基盤は、問題の解決および新たな機会の創出へと展開されています。

問題の解決では、現在直面している問題はもちろんのこと、環境、社会、市場、生活、技術などの変化を見据えた未来の問題解決も私たちの関心事です。研究、開発、製造、販売等の一連の業務フローにおいて、さまざまな技術的問題が生じます。これら年々複雑化する問題に、既存の限られた技術だけでは対処が難しくなりました。そこで、複数の領域から多角的にアプローチすることで社内外の問題解決に貢献しています。

新たな機会の創出では、産業や市場における香料の価値を高め、ひいては日常生活に寄り添うことのできる研究開発を進めています。香りにはさまざまな機能が知られていますが、わかっているのはいまだ氷山の一角であり、嗅覚など基本的なメカニズムも十分には解明されていません。そこで、最先端のサイエンスに裏打ちされた研究開発により、未知の領域の開拓に取り組んでいます。

これら先端領域の創成に資するための中長期的な活動を通して、次世代型の研究開発体制の整備を進めています。解決できなかったこと、実現できなかったことがある限り、私たちの挑戦は続きます。