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Message to Stakeholder

サステナビリティの推進において、NGP-1初年度は、2030年までの行動計画書であるサステナビリティ2030に対し、概ね順調に推移したと考えています。サステナビリティ基本方針を刷新し、マテリアリティ2021-2022に新たな課題も加えました。

 

山形 達哉

常務執行役員 コーポレート本部本部長

気候変動問題の対応においては、高砂香料グループは、ここ2−3年の準備期間を経て、昨年5月に「2030年の温室効果ガスの削減目標に対するScience Based Targets Initiativesの認定」を取得しました。これによりまして、TCFD提言に沿った当社グループの基本方針の目標も明確になりました。現在は、国内外の生産拠点と個々に具体的な削減シナリオの作成に取り組んでいます。グローバルでの取組みが大事になってきますので、全員参加型の対応をしていきます。

その他のEHS面では、環境負荷低減においても、水使用の削減、廃棄物の削減、化学物質管理などに積極的に取り組んでいます。また、労働安全衛生の観点では、Occupational Safety 以外にもワークライフバランスを目標に加え、昨年は健康経営宣言を公表して当社グループの指針を示し、日本において健康経営優良法人に選ばれました。

人権問題への対応ですが、当社グループではデューデリジェンスを、2019年より毎年、国内外の全ての拠点を対象に(法人単位)で実施しています。2021年の実施結果では、当社グループにおいて人権侵害は発生していない事を確認しました。

サプライチェーン上での人権問題が昨年世界的に大きな問題となりましたが、当社グループではサプライチェーンにおいても、責任ある調達を実現する為に、人権に関しての遵守事項を織り込んだサプライヤー行動規範をお取引き先様とも共有し遵守の要請をしています。特に、原料サプライヤーとのお取引においては世界中に広がっているため、倫理監査のプラットホームであるSEDEX を有効に活用して倫理監査を実施しています。

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Materiality

毎年、マテリアリティの見直しについて取締役会で議論しています。本年度のマテリアリティ2021−2022には次の三項目を加え改定いたしました。「ダイバーシティ・インクルージョン」、「デジタライゼーション」、そして「香りによるWell-beingへの貢献」を加えました。

「ダイバーシティ・インクルージョン」においてはグループ共通のコーポレートポリシーを作成中です。これと並行して各拠点での3カ年計画を各国の法律に合わせ立案中です。

「デジタライゼーション」ですが、2030年までのデジタル化に関する行動計画を策定いたしました。これに基づき、基幹系システムのグローバル統合、周辺システムの統合、AIの導入、自動化&IoTの活用、ペーパーレス化を進めてまいります。GSAP (グローバル基幹系システム)は2022年11月、最初の導入拠点であるシンガポールにて稼働を開始しました。これを起点に 2025年までにグローバル展開していくことと、周辺システムの統合作業を進めていきます。

最後に「香りによるWell-beingへの貢献」ですが、以下のような取組みをしています。

今後も注目すべきwell-beingに関連した商品カテゴリーとしては、プラントベース食品、減塩や減糖などの健康関連、リラックスなどのムード関連であり、グローバルで商品開発への貢献を目指しています。

香りが持つのさまざまな機能に着目し、心理・生理的側面、抗菌作用などの衛生的側面と、潜在的な機能の可能性に注目した香料を開発し、より快適で清潔な暮らしに貢献しています。

自然に優しい、生分解性に優れたバイオベースの香料素材を開発しています。使用した香りを通じて自然との共生にも努めています。また、触媒技術の積極的利用による省力化、廃棄物の削減を図ることで、使用されるエネルギーの削減を通して、カーボンニュートラル社会の貢献を目指しています。

 

当社グループのサステナビリティ基本方針に則り、「人にやさしく、環境にやさしく」を追求し、社会のさまざまなサステナビリティ課題に取組み、今後とも持続可能な社会の実現に向けて努力してまいります。

 

*サステナビリティ基本方針

高砂香料グループは、Vision2040「人にやさしく、環境にやさしく」に則り、多様な価値観を尊重し、自然との共生を目指します。公正かつ透明な企業活動を通じて、社会課題の解決に積極的に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献します。

*健康経営宣言

高砂香料グループは今後も社員一人ひとりを大切にし、健康維持・促進および、いきいきと働くことができる職場環境づくりに努め、健康経営に取り組んでまいります。