メインコンテンツに移動

高砂香料グループでは、Vision 2040「人にやさしく、環境にやさしく」のもと、環境負荷低減をマテリアリティとして認識し、さまざまな取り組みに注力しています。

環境への取り組みに関する基本的な指針
●ガバナンス・責任体制の確立
●環境パフォーマンスの継続的改善の確保
●環境影響低減のための目標と目的の設定
●環境方針の策定または実施における外部ステークホルダーとの協議
●従業員への研修提供

高砂香料グループでは、上記の指針にもとづいた活動を確保するため、グローバルにISO14001環境マネジメントシステムを取得し、マネジメントシステムの中で、環境に関する施策や目標の立案、その進捗が管理されています。
 

エネルギー

当社グループで使うエネルギーのほとんどを生産現場やオフィスで使うための購入電力で賄っています。
各拠点では省エネ・省資源型の設備やプロセスの採用、設備等の運用方法の見直し、LED化の推進、適切な設備の保守・点検を通じ、エネルギー使用量とCO2排出量の削減に取り組んでいます。また海外拠点では太陽光発電設備の導入も推進しています。今後もエネルギー使用量の削減活動を継続するとともに、再生可能エネルギーの利用やCO2排出量の少ない燃料への切り替えを推進していきます。

高砂香料グループのエネルギー管理に関する指針
●省エネルギーの定量化目標
●エネルギー消費量のモニタリングおよびエネルギー消費量削減のための行動計画策定
●クリーンエネルギーまたはグリーンエネルギーへの転換
●エネルギー性能向上の機会を特定するためのエネルギー監査
●省エネルギー・省資源に配慮した設備やプロセスの導入、研究開発への投資
●従業員教育を通じた、省エネの意識向上

高砂香料グループでは、各拠点から燃料別や電気量などを正確に集計し、環境データとしてサステナビリティ報告書やWEBサイトにて開示しています。
日本においては、エネルギー原単位を毎年1%削減という目標のもと、さまざまなエネルギー消費量削減活動を実施しています。ドイツ拠点とスペイン拠点では、ISO14001に加えて、ISO50001エネルギーマネジメントシステムを取得しており、エネルギーの使用の実態を把握しエネルギーパフォーマンスと取組方針の順守状況について、確認、評価、改善を行っています。

水と廃水

事業活動を安定的に継続していく上で、水は必要不可欠な資源です。
現在、国内外の生産拠点では十分な水量と安定した品質の水が確保されていますが、気候などの状況の変化により、利用可能な水量や品質が低下する等のリスクが高まることをあらかじめ想定し、生産拠点における水使用量の削減や再利用の可能性等を検討していきます。

高砂香料グループの水管理に関する指針
●水取水量削減に関する定量的目標の策定
●水取水量のモニタリングおよび削減のための行動計画策定
●水リサイクルの適用
●水資源に配慮した設備やプロセスの導入、研究開発への投資
●排水品質改善のための対策
●従業員教育を通じた、水管理の意識向上

高砂香料グループでは、各拠点から水取水量と排水量について正確に集計し、環境データとしてサステナビリティ報告書やWEBサイトにて開示しています。なお、水取水量については、2023年度データから第三者検証を受けています。取水量の削減については、高砂香料グループは2030年までに水取水量の10%を削減する(2020年度比)という目標のもと、水削減活動を実施しています。
 

水関連課題への対応

 

水ガイドラインの策定

事業を推進・継続するにあたり、水資源は非常に重要であると考えています。水環境は様々な環境問題と関連していますが、水の権利(所有権や水資源配分の問題など)をめぐる社会的な問題も多く存在します。このような状況を統合的に認識し課題解決に貢献するため、当社グループは、国連グローバル・コンパクトのThe CEO Water MandateやWWF (世界自然保護基金)のウォーター・スチュワードシップ・ガイドラインを参照し、「高砂香料グループ ウォータースチュワードシップ・ガイドライン」を2022年4月に策定いたしました。今後は、当ガイドラインに従って、水に関連する課題に対応してまいります。


水リスクへの対応

水リスクへの対応に注力しています。水関連リスクは、気候変動の進行もあって、世界的に関心が高まっています。事業に影響を及ぼすと考えられる水関連リスクについて状況を把握し、適切に管理・対処してまいります。具体的には、全製造拠点でWWFとDEG(ドイツ投資開発会社)が開発した「Water Risk Filter」による水リスク評価を実施し、BCP構築等へ活用しています。


水セキュリティに関する開示

国際環境非営利団体CDPによるサプライチェーンプログラムを通じた開示を実施しています。2021年度のCDP水セキュリティの評価結果は「A-」スコアでした。さらに評価を改善できるよう、水環境の管理強化に努めてまいります。

 

当社グループ 水に関する指針はこちらからご覧ください。

廃棄物

高砂香料グループは、グループ全体で分別の推進による有価物化や製品の設計や生産工程を改善するなど、廃棄物の総排出量の削減に努めています。廃棄物として排出する場合は再生利用を優先し埋め立て処分する量を減らすことにも取り組んでいます。また、処理業者を適切に管理し、不法投棄などの不適切な廃棄物処理を防止しています。

高砂香料グループの廃棄物管理に関する指針
●廃棄物発生量削減に関する定量的目標の策定
●廃棄物発生量のモニタリングおよび削減のための行動計画の策定
●埋め立て処分ゼロを目標とした、リサイクル活動の推進
●省資源に配慮した設備やプロセスの導入、研究開発への投資
●廃棄物に関連する監査の実施
●従業員教育を通じた、廃棄物管理の意識向上


高砂香料グループでは、各拠点から廃棄物発生量について正確に集計し、環境データとしてサステナビリティ報告書やWEBサイトにて開示しています。廃棄物発生量の削減については、高砂香料グループは2030年までに原単位で5%を削減する(2020年度比)という目標のもと、廃棄物削減活動を実施しています。
グループで発生する産業廃棄物のうちの約半分はコーヒーかすや茶かす、果皮など製品の製造の過程で必然的に発生する動植物性残渣です。これらについては発生の抑制が難しいため、再資源化率99%以上を維持することを目標としています。また廃棄物についてのコンプライアンス遵守に注力しており、日本においてはマニフェスト制度を適切に運用し、廃棄物の処理過程や処理責任を明確化すること、そして不法投棄や不適正処理を未然に防いでいます。

環境コンプライアンス

高砂香料グループでは、コンプライアンスは経営上の最重要課題の一つであると考え、適用項目、適用基準、測定基準、適用要件を明確にしたISO14001環境マネジメントシステム(EMS)のプロセスに基づいて管理するために、EHS、災害対策、法規制、社会的ニーズなどの最新情報を入手するためのプロセスを構築しています。環境への取り組みにおいてコンプライアンス遵守を確保するため、当社グループでは、監査部による内部監査、ISO14001にもとづく内部監査および維持取得時の外部監査、安全管理部によるEHS監査など、さまざまな視点で監査を行っています。
 

バリューチェーンにおける環境への取り組み

高砂香料グループでは、事業の責任範囲は自社操業だけでなく、バリューチェーン全体に及ぶという認識のもと、環境への取り組みの範囲を広げています。サプライヤーやパートナー企業との協働や、エンドポイントを意識した環境配慮製品の開発など、当社グループはさまざまな取り組みを通じてバリューチェーン全体への環境負荷をさらに低減することをお約束いたします。