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IFSCC 2021でポスター発表を行いました。

高砂香料工業は、2021年10月18日~28日にオンラインで開催された第26回国際化粧品技術者会連盟カンクン中間大会2021(IFSCC Conference 2021 Cancun、バーチャル開催)においてポスター発表を行いました。

 

How can we reduce the discomfort of malodors in the nursing care scene? Development of novel fragrances using the olfactory receptor technology.

 

介護における臭いの問題は深刻であり、介護者、被介護者双方に多大なるストレスを与えています。さらに介護臭は糞便臭や体臭などの強い悪臭から複雑に構成されることから、その不快感の低減は非常に困難な課題でした。我々は嗅覚受容体(OR)技術およびTRANSODORTM技術を組み合わせることで効果の高い介護臭低減香料を開発しました。

OR技術では、介護臭の主要成分である糞便臭のキー成分であるスカトールやインドールに応答するORの同定とアンタゴニスト香料の探索を行い、TRANSODORTM技術では糞便臭を取り込み、調和させることで快い香りに変化させる精油を探索しました。両技術を組み合わせて開発した介護臭低減香料は相補的な作用により、複雑な混合悪臭である介護臭の不快感を効果的に低減しました。このようにして開発した新規消臭香料は介護者、被介護者を心身ともに健康にし、QOLの向上に貢献すると期待されます。


※IFSCC: The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists

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