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基本的な考え方

高砂香料グループでは、持続的な成長のための企業インフラとなるITの更なる整備・活用に力を入れています。
基幹システム及び周辺システムの統合、製造の自動化、人口知能(AI)活用他、リモートワークにも柔軟に対応できるようペーパーレス化も進めています。整備・活用過程においてグローバルでの業務フローの統一、効率化が実現出来るため、このデジタル化の推進をOne-Takasagoのもと当社グループ全体の生産性向上を図る上で欠かせない戦略と捉えています。

また、多様化・高度化するサイバー攻撃に対応するため、継続的なITセキュリティの堅牢化は喫緊の課題です。設備面の対策として攻撃者の侵入を防ぐための施策や脆弱性診断ツールを活用した改善も継続して進めています。ユーザーへは定期的に種々のトレーニングを実施し、サイバーセキュリティに関する啓蒙も行っています。
これらの課題を纏め「デジタライゼーション2030」として今後10年のブループリントを作成しました。この設計図に沿って、当社グループの企業活動の基盤を支えるITの更なる整備・活用とセキュリティ強化を一つ一つ着実に進めてまいります。

主な取り組み

基幹システムのグローバル統合(GSAPプロジェクト)

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GSAP3

また併せて取り組んでいるグローバルでのデータ可視化によって、より一層の課題への迅速な対応、意思決定のスピードアップを図ります。

 

周辺システムのグローバル機能拡張(2025年~2030年)

法規制対応などの周辺システムもグローバル統合を図りOne-Takasagoを促進します。

 

香料や素材開発における人工知能(AI)の活用

人間の豊かな発想力と、人工知能の複雑なモデル形成能力というお互いの強みを生かした次世代型研究開発体制を整えています。両者が連携して、学習・推論・判断などを行う技術プラットフォームを構築。ディープラーニングなどのアルゴリズムを搭載した高砂香料グループの人工知能Ai-T-Aroma™は、従来にない高度な研究開発を可能にします。

 

製造の自動化


既に自動調合機など自動化設備は国内外で幅広く取り入れていますが、AIによる自動認識技術と産業用ロボットやコンベヤの組み合わせは、従来の人に頼った調合香料の生産プロセスを一変させる可能性があると考えています。
さらにグローバルで統合された基幹システムとこれらの自動化設備の連動により、高い安全性と生産性、製品品質の実現を目指します。

 

ペーパーレス対応

今まで紙面での作業がペーパーレス化となることで、リモートワークの促進、BCP対応にもつながります。また、対応を進めるにあたり既存業務のプロセスを見直すため、業務標準化、効率化にも寄与します。

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活動スコープ3

人材育成

デジタル化に関する取り組みの強化により人材が不足するため、ICTに関心の高い学生、キャリア採用はもとより、社内人材の活用・育成においても取り組みを進めています。
例えば、グローバルプロジェクトにおいてローカルの優秀な人材をグローバルで活用しており、グループ全体の人材育成の場になっています。GSAPプロジェクトでは、マネジメント的なポジションから実務部隊まで30数あるポジションに海外拠点および本社から多彩な人材が派遣されています。さらに研修目的も含め積極的に若い世代の参画もサポートし、デジタル化の
推進を通して将来を見据えた計画的な人材育成を行っています。