メインコンテンツに移動

LAHを還元剤としたトンスケールでの連続反応設備によるGMP製造開始

フローケミストリーは、合成化学の製造においてさまざまな利点があります。これらは、反応時間の短縮、反応温度制御、多段階反応及び安全性と環境負荷に対する軽減が挙げられます。

 

Lithium aluminum hydride (LAH)は、有機合成において強力な還元剤として広く利用されており、炭素-酸素二重結合を有する有機化合物、ケトン、アルデヒドはもちろんのこと、カルボン酸、エステル及びアミド化合物を還元することが出来ます。しかし、LAHは、水、酸及びアルコールと接触すると激しく反応することから制御が難しいという問題点を有しています。

 

このように反応性が高いため大量の LAH を扱うには注意が必要であり、大規模な化学工場の反応では利用することが困難でした。

 

高砂香料工業株式会社では、LAH還元に関して連続反応装置を利用して研究レベルからGMPトンスケールの製造まで成功いたしました。

 

当社では、経済性と効率性に優れると同時に環境負荷軽減に大きく貢献する触媒・配位子技術について、世界の製薬、化学会社から高い評価が寄せられています。連続反応装置(パイプフローリアクター)を利用した不斉水素化反応及び還元的不斉アミノ化反応においてGMPトンスケールの製造を行ってまいりました。

 

今回、連続反応槽設備(CSTR)を使用したLAH還元反応に取り組んだことより医薬品の重要な中間体合成に関する技術を有することができました。今後も技術立脚に基づき、新たな製品をご提供してまいります。

フォームよりお問い合わせください。 ファインケミカルに関するお問い合わせ