2025年発売香水 Première Peau - Insuline Safrine, Doppel Däncers, Rose Monotone, Simili Mirageのご紹介
Première Peau - Insuline Safrine, Doppel Däncers, Rose Monotone, Simili Mirage
発売日: 2025.06
Insuline Safrine 調香師: Claire Liégent (Takasago)
デザートの姿を借りた、官能的な反逆。
Insuline Safrine(インスリーヌ・サフリン)は“過剰”へのオマージュ──快楽がご褒美ではなく、抵抗の手段へと転じる場所を描いた香りです。
火の上に敷かれたビロードのように、“やりすぎ”に身を委ねる挑発的な喜びをとらえ、誘惑的でありながらどこか挑みかかるような、享楽主義者のマニフェスト。緊張感をまとう、贅沢なグルマンです。
Insuline Safrine は、レザリーなニュアンスを秘めた濃厚なリキッドサフランのトップから始まり、サントノレのペストリー、マダガスカル産バニラ、そしてプラリネのような甘さを帯びたオーストラリアン・サンダルウッドが重なり合います。
オレンジブロッサムやスパイスのエッセンスは、ビロードのようにとろける“過剰な indulgence(耽溺)”へ溶け込み、洗練と大胆さを同時にまとった香りへと昇華します。
Doppel Däncers 調香師: Claire Liégent (Takasago)
肌の下で踊る影のような香り。
Doppel Däncers(ドッペル・ダンサーズ)は、ライバル、恋人、双子──互いを映し合う存在のあいだに走る電流を捉えた香りです。
親密さが一瞬で決闘へと変わり、柔らかさがぎりぎりまで研ぎ澄まされるその瞬間。
これは、内なる独白をまとうような香り──上品で、どこか未解決で、静かに感情の深みを爆ぜさせる。
触れ方のすべてが繊細で、肌の温度と節度の上に成り立っている。
香りは“やわらかな肌”のニュアンスから幕を開けます。
ベルベットのように滑らかな黒ごまのニュアンスがそっと表面をかすめ、フランス産とイタリア産、二つのイリス・コンクリートが冷たく、まるで線を引くようにクールでグラフィックな印象を描きます。
続いて現れるイモーテルは、陽光を浴び、スパイスのニュアンスを帯びながらも甘さのない香り。
Rose Monotone 調香師: Claire Liégent (Takasago)
ロマンスに染まることない、まだだれにも触れられていないバラ。
Rose Monotone(ローズ・モノトーン)は抑圧されたエレガンスの残響、手の届かないところにそっと置かれた美の気配そのものです。
ガラス越しの彫刻のように、それは“距離”をまとった存在。
バラという花を幾何学へと蒸留したかのような香り。
白いクロム、セロハン、冷たい果実のノートを通して拡散され、肉感をそぎ落とした、研ぎ澄まされた多面体の花が姿を現します。
その冷ややかな精密さは、金属的な色合いとミネラルの輝きに支えられ、無機質でありながらもどこか光を帯びた、新しい“バラ”の造形を描き出します。
Simili Mirage 調香師: Claire Liégent (Takasago)
目にするより先に“感じる”蜃気楼。
Simili Mirage(シミリ・ミラージュ)は矛盾の中に存在している──真実よりも真実らしく感じられる虚構。
それは曖昧さのスリルを呼び起こし、アイデンティティが質感のように揺らぎ続ける世界へ誘います。
心を落ち着かせるためではなく、淡く心をかき乱すための香り。
うっすらと覚えている夢のように、存在しないはずの場所にそっと痕跡を残します。
Simili Mirage は“幻”と戯れる香りです。
肌の上で呼吸するように開くシンセティック・レザーアコードを軸に、アンブレット、ダルメシアン・イモーテル、そしてマリンオゾンの温もりが重なります。
ミネラルノートの輝きが、タイム、パイン、樹脂が織りなすドライな香りをかすめ、さらに体温とともに変化していく官能的なアコードが姿を現します。
人工的なものが親密さへと変わり、砂漠と身体が出会う──そんな香り。