CULTURE
技術系社員座談会
香料開発、分析、品質管理、生産管理──。異なる専門性を持つ3人の技術系社員が、それぞれの視点から語る“香りをつくる仕事”のリアル。香りを科学し、製品として世に届けるまでの裏側にある、挑戦とやりがいを紐解きます。
Aさん
2019年入社
生命環境学専攻卒
フレーバー研究所 第一部
大学時代はワインに用いられるぶどうの研究に熱中。
収穫時期の予測に役立つ、時期や天候の変化に応じたぶどう果実中の成分分析を行っていた。
Bさん
2021年入社
農学研究科 応用生命科学専攻
分子生体触媒化学分野卒
サプライチェーンマネジメント本部 生産管理部
大学では植物の枝わかれに関する研究に没頭。
植物をすりつぶして遺伝子を分析したり、自分で遺伝子組み換え植物をつくったりしていた。
Cさん
2020年入社
創造理工学研究科 地球・環境資源理工学専攻卒
分析研究所 第一部 兼
国際品質保証統括部 フレーバーQCセンター
環境化学を専攻し、さまざまなフィールドの空気や雲、雨などを採取・分析し、
どういった成分が周囲の環境に影響をおよぼすかを研究していた。
TOPIC1:
高砂香料との出会いについて
技術系の座談会ということで、所属も職種も違う3人が集まりましたね。
一言に「技術系職種」と言っても色々な仕事があるので、私たちがどんなことをしているのか、この座談会を通して伝えたいですね。私も就職活動をしていたころは、当社にどんな仕事があるのか気になっていました。
就職活動、懐かしいですね(笑)。学生のころを思い出しながら、お話しましょうか。
そうですね(笑)。皆さんは、学生のころから香りが好きで当社を志望したんですか?
私は正直、香りだけが主な志望動機ではありませんでした。就職活動では、業界を絞らずに広く色んな会社を受けていたんです。高砂香料工業にエントリーしたきっかけは、先輩が入社していたことを知っていたからでした。当時はコロナ禍だったので、多くの企業がオンライン選考のみでしたが、当社は対面だったのを覚えています。対面の選考を通じて、社員の温かい雰囲気を感じられたところが最終的な決め手でした。
今は選考スタイルが変わっているかもしれませんが、当時はずっと対面だったんですよね。Bさんと同じく、実は私も香りが好きだからという理由ではありませんでした。もともとは、分析業務を通して、生活に身近な製品に携わる仕事がしたかったので、日用品や飲料のメーカーを受けていました。ですが、就職活動を行う中で、日用品や飲料だけでなく、色んな製品に携わる仕事をしたいと思ったときに、たまたま香料という存在を知ったんです。そこで、高砂香料工業を見つけて応募しました。海外にも拠点を複数持っており、安定した経営体制があると感じて、入社を決めました。
私もCさんと同じで、国内だけでなく海外でも売上のシェアがあるのは入社理由のひとつでした。経営的な安定感は魅力でしたね。とは言え、志望したきっかけはふたりとは違い、香りが入り口にありました。昔から両親が飲むワインの香りに興味がありましたし、無色透明の炭酸水に匂いをつけるだけで印象が変わるのが面白くて、香りにかかわる仕事がしたいと考えていました。そんな中、たまたま大学の先輩が高砂香料工業に入社していて話を聞くことができ、ワークライフバランスも整っていると聞いていたので、ここなら安心して好きなことに没頭できそうだと感じ、入社しました。
皆さん、人によって入社理由が異なり面白いですね。それだけ当社が色々な魅力に溢れた会社ということですね
TOPIC2:
現在の仕事内容について
実際に入社すると私やCさんのように、香りが好きな人ばかりではないのが少し意外で、驚きました。冒頭でAさんがお話された通り、私たちは普段異なる職種ではたらいていますが、おふたりはどんな仕事をしているんですか?
私はさまざまな部署から依頼を受け、天然物・製品・開発品などの香りの分析に加えて、理化学試験や微生物試験などを行っています。例えば、ある商品の香りを再現する案件では、香りと密接に関わる味の設計も必要になるため、原材料の種類や含有量を分析しています。 その都度異なる分析対象をどう分析するかを考えたり、作業時間が限られたりするのは大変ですが、分析結果が香料開発の役に立つと、自分の仕事が身近な製品づくりに貢献していると実感できて、やりがいを感じます。
私は食品に使われている香料(フレーバー)を開発しており、普段からCさんたちの分析に助けられています。フレーバーの中でも、私の担当は特に飲料やアイス、ゼリーに使われる香料です。仕事の主な流れとして、お客様からの香料開発依頼を営業担当に共有してもらうところから始まります。打ち合わせや試作を重ねて、求められている香りを開発していきます。原料は数多くありますが、国ごとに規制が異なるため、限られた原料の中で求める香りを表現していくことが求められます。言うは易く行うは難しですが、理想の香りを実現し、それが商品として店頭に並んでいるのを見たときは嬉しいですね。
開発のプレッシャーは相当ありそうです。私はAさんが開発した香料の製造から納品まで全工程(サプライチェーン)を管理する役割を担っています。新たに使う原料があれば、その品質を品質管理担当に確認してもらったり、外部の業者と連携するときには納期までのスケジュールを確認・調整したり。全体を俯瞰して安心・安全なものを、期日までに納品できるよう、さまざまな部署と協力し合っています。そんな生産管理の醍醐味は、会社の利益に直結する取り組みに関われること。原料の再利用などを提案することで、ときには数億円レベルのコストダウンを実現できることもあります。
数億は会社にとってかなり大きいですね!就職活動を行うまでは自分の研究が果たして当社で活きるのか少し不安がありましたが、入社してみると、どんなバックグラウンドでも活かせる部分はあるなと感じます。
学生時代の研究内容は本当に人それぞれだけど、色々な専門性が活きるのも、当社の面白いところかもね。
TOPIC3:
これからのキャリアについて
それぞれに違う仕事をしているとはいえ、皆さんの話を聞くとどこかでみんなつながっていますね。誰が誰のために、何をしているというのがわかり、勉強になりました。ちなみに、皆さんはこれからも今の仕事を自身の専門分野として追求していきたいですか?それとも、別の部門の仕事にも興味がありますか?
私は今の仕事をどんどん突き詰めたいですね。社内だけでなく社外からも信頼されるフレーバリスト になりたいと思っています。そして、いずれは「Aさんに任せれば大丈夫」と言われるような存在になりたいです。そのためには、まだまだ知らない原料もたくさんあるので、空いている時間を活かして各原料がどんな香りなのかを知っていきたいと思っています。あとは、色んな商品を口にして、どんな意図でその香りにしているのかを自分なりに分析するなど、知見を広げていくことも大切だと考えています。
フレーバリストの人はどんどんキャリアを突き詰めていくイメージがあります。私は今の仕事を突き詰めるというよりも、少し広い視点で多くの人に良い影響を与えられる人になりたいです。当社では色んなところに異動する可能性があるので、「Bさんに来てほしい」と言われるような存在になれればと思っています。ですので、今日の座談会に呼ばれたのは、とても嬉しかったです。キャリアビジョンが明確にあるわけではありませんが、誠実さを大切にしてはたらくことが今の目標ですかね(笑)。Cさんは、いかがですか?
明確にキャリアを描けていることが正しいわけではないですし、さまざまな可能性に挑戦できる当社らしい目標だと思いますよ。私もAさんと同じように、今は現在の業務で経験を積んで、どんな分析にも対応できるようになりたいですね。冒頭でも話しましたが、当社は海外に展開をしており、各国の拠点とつながりがあります。そのため、国内外を問わず信頼して仕事を任せてもらえるような分析者になることが今の目標です。
社員紹介ページでも技術系の社員が複数人登場していると思いますが、私たちの座談会も高砂香料工業の技術職を知る参考になれば嬉しいですね。
応募者の方にはまず採用サイトのコンテンツを見て理解を深めていただき、わからないところや気になったところがあれば、人事担当者や先輩社員に聞いていただけると企業理解がさらに進むのではないかと思います。
ぜひ当社に興味を持って入社してくれる人がひとりでも多く増えれば嬉しいですね。色々なバックグラウンドを持った方の応募を心よりお待ちしています!