私たちは、生活者の声からインサイトを発見し、研究部門、営業部門とともにクロスファンクショナル（機能横断型）チームを編成して、フレーバー開発を行っています。高砂香料のグローバルCIMRチームは、独自の調査方法（グループインタビュー、デプスインタビュー、オンラインなど）を活用しながら、さまざまな年代・世代の生活者の購買行動や嗜好などに関するデータを分析しています。また、Behavior（行動）、Emotion（感情）、Perception（知覚）の3つの視点から、生活者の深層理解に努めています。
パンデミック後の未来予想 食品と飲料向けフレーバーの次なるイノベーションの展開は？
新型コロナウイルス感染症は、生活者の行動を変化させ、テクノロジーの導入とデジタルトランスフォーメーションを加速させました。今後数年間、私たちの世界は変化を続けるでしょう。 私たちは、未来を再構築するうえで重要な4つのテーマを特定し、それらは今後も継続すると予測しています。また、食品・飲料メーカーが新しい環境の中で一歩先を行き、新しいフレーバーコンセプトを探索しています。
General Topics
プラントベース食品を好む生活者の理解
プラントベース食品は、世界的にフレキシタリアンを中心に大きな成長を遂げています。私たちは、代替乳や代替肉周りの生活者の認識、嗜好、行動、感情を理解するために、一連の生活者調査を実施しました。各々の段階での考察により、植物由来の食品を開発するうえで、重要な視点や製品コンセプトのヒントを見出すことができます。国や年齢層、食行動グループによって、購買意欲や動機、求められる素材や製品に違いがあることがわかりました。
フルーツ調査2021
約20年にわたって私たちが継続しているフルーツに関する調査です。生活者の食経験や嗜好、そしてイメージなどの認識を探っています。嗜好に関しては、蓄積されたデータをもとに経時的な推移を把握することができ、今後の予測を行っています。イメージに関する項目については、時代に適した有益なデータを導き出すために、それぞれの年で検討しています。2021年は、「コンフォート」「ウェルネス」「免疫力があがりそう」などを新たに追加し、調査しました。長年の調査実績とフルーツに関する幅広い知見を活かして、生活者のニーズや新たな気づきを発見しています。
TrendSeeds™アプローチ
高砂香料のTrendSeeds™は、技術、市場、製品、生活者などさまざまな情報源を、メタ分析やデジタル技術/AIを用いて統合し、パターンを特定してイノベーションのインサイトを抽出したアプローチです。また、アイディア創造、生活者ワークショップ、エスノグラフィー(行動観察)、製品の使用状況や生活者の思考の調査など、ハイブリッドな手法を取り入れて、生活者をより深く理解しています。
