サステナビリティ

1980年のBINAP触媒の誕生以来、不斉合成によるl -メントールの初工業化など、高砂香料は安全かつ環境負荷を低減する触媒の開発を進め、“触媒技術のパイオニア”として成長してきました。
近年、欧米を中心とする天然香料の需要の高まりに応えるべく、バイオ技術などを発展させ、より天然物に近い香料の開発に取り組むほか、産学協同の研究開発と、高砂香料グループの総合力、技術力で生態系の保全などグローバルな課題の解決に貢献していきます。

 

高効率で環境負荷の低い触媒の開発

高砂香料では、製造過程において高収率かつ廃材の少ない触媒反応で、省エネルギーで省廃棄物となる製品を実現しています。また、触媒により反応温度を下げることができるなど、プロセス安全性にも有効です。
不斉合成技術は、右手左手の関係を持つ化学物質のうち、必要な構造部だけをつくり分けるため、省資源かつ省廃棄物な技術で「キラロマ®ブランド」としてハウスホールド製品などに使われているほか、医薬中間体の分野で欧米の製薬メーカーから高い信頼を勝ち得ています。今後はCO2を用いた反応を開発し、さらなるCO2排出量の削減に貢献していきます。

 

希少天然資源の保全

香料成分は、古来より天然の花や樹液、動物の分泌物から採取されてきました。現在でも需要の高いサンダルウッドやムスクの原料は、希少な動植物の白檀やジャコウジカなどで、ワシントン条約など国際法の規制対象にもなっています。
高砂香料では、培ってきた技術力で天然香料成分(又は物質)を人工的に合成することで、天然資源の枯渇を防ぎ、生物多様性の保全を推進しています。さらに、少量でも望む香りを発揮する香料の開発など、原材料の使用量や廃棄物の削減を目指しています。微生物による発酵法などナチュラルケミカルの開発も進め、社会の要請に応えていきます。

 

生態系保全にグローバルに取り組む

世界的な原料の高騰や規制の厳格化が進む中、高砂香料では持続可能な事業活動に向け、生態系の保全にグローバルに取り組んでいます。
高砂香料インドネシアでは、エッセンシャルオイルに必要な植物パチョリの生育を支援し、資源循環型の生産システムによる種の保全のほか、安定的な調達、現地での雇用開発、フェアトレードに貢献しています。
また、高砂香料フランスでは、香料、香水及び化粧品業界の天然資源管理集団(NRSC:Natural Resources Stewardship Circle)のメンバーとして、2011年よりベチバーなどの植物保護に積極的に取り組んでいます。