ごみの分別回収が始まってから日が浅く、まだ分別が徹底されていないメキシコですが、メキシコ工場では従業員自らが率先して廃棄物の分別を行うなど、環境保護に対する意識は高まってきました。
近年、メキシコの製造業界では産業廃棄物処理業者とともに分別回収の促進を図っています。メキシコ工場でもドラム缶やダンボールなどを有効にリサイクル。特に日本製のダンボール箱は品質・強度に定評があり、業者を通じて地元の名産品であるタラベラ焼という食器の輸出用梱包材として使用されています。
また、粉体ブレンド工場から出る粉塵が排水とともに排出されないよう細心の注意を払っているほか、危険物や化学品の廃棄物は厳重に管理し、専門業者に処理を委託しています。
産油国であるメキシコは火力発電が主ですが、原油の残存埋蔵量が年々減少しているのが現状です。そこで、全社をあげて節電に取り組んでいます。
節水や節電が相乗効果となり、環境への配慮も高まっています
夜間に散水を行う
自動スプリンクラーと操作スイッチ
メキシコ工場では、芝生の散水に飲用水を使用していましたが、現在はより安価な再生水を購入しています。さらに、容量11m3の貯水タンクに貯めた雨水も利用しています。
また、これまでは1個あたりの消費電力が40Wのランプを使用してきましたが、省エネ型装置の導入によって32Wのランプに変更できました。
当社で使用している150個のランプを40W×2から32W×2に変えたことにより、2,400Wの節電が可能となりました。稼働時間を1日あたり10時間とすると、年間5,760kWhを節電できる計算になります。
蛍光灯
環境にも経費にも大きく影響する水使用量の削減と自然エネルギーの導入
メキシコ工場で採用しているCIPシステム。
CIPシステム(自動定置洗浄)は、1サイクルあたり12m3、用水を必要としますが、第3次工程に使用される水を再生すれば、次工程で再利用することが可能です。2010年にはアンヒドロ噴霧乾燥機による487の洗浄工程が計画されています。1工程あたり6m3の節水効果が期待でき、総計2,922m3の節水が可能となります。
また、春夏にはボイラーの使用を中止し、太陽熱温水器を利用して洗浄工程に必要な温水を沸かしています。
さまざまな取り組みで算出された環境保全効果
メキシコ工場で採用している太陽熱温水器。
① 飲用水の使用量を年間3,482m3削減(メキシコにおける1日あたりの飲用水消費量12,616人分に相当)。
② 年間22,392kWhの電力と14トンのCO2を削減(メキシコにおける1カ月あたりのエネルギー消費量93世帯分に相当)。
③ボイラーの代わりに太陽熱温水器を導入することにより、年間9トンのCO2を削減。
慎重に扱う危険物や化学品の廃棄物
危険物や化学品の廃棄物は1カ所にまとめられ、処理業者に収集されます。欧州や日本ほどではないかもしれませんが、従業員の環境意識は確実に向上しています。今後も環境活動を持続していきます。
今後も環境保全、省エネへの取り組みを継続しさらなる効果をあげていきます。